2025.12.06
お世話になっております。協和精機です。
最近モチベーションについて考える事があります。言動や行動が人のモチベーションに影響する事ってありますよね。自分の中でこんな言葉が欲しかったなという思いがあったときはなるべく覚えているようにしています。逆の立場になったときになるべくプラスの気持ちになってもらいたいと思ってます。
さて今回はゲートについてご紹介させて頂きます!
ゲートは金型の製品部に樹脂が入ってくる入り口の事です。これもいろんな種類があるのと同じゲートでも名前が複数あったりややこしいです。今回はよく製作する代表的なゲートをご紹介致します。
1つ目は「サイドゲート」。その名の通り横から樹脂を入れます。

白が製品、水色がゲート部分です。シンプルなので加工・調整がしやすいのと比較的金型費も安価になりやすいです。デメリットは成型後の後加工が必要な点です。画像の白と水色はくっついた状態で出てくるのでニッパーで切ったりカッターできれいに仕上げたり、成形においては手間=コストがかかります。少し変わっているのだとプラモデルはサイドゲートを切らずにそのまま販売していますね。
2つ目は「ピンゲート」。1つ目のピンゲートと並んで主流のゲートです。こちらは縦にピンを突き立てたような形で上から樹脂を入れていきます。

ピンゲートは先端が遅くなっていて型が開くと自動的に切り離されるような構造になっています。これが一番のメリットです。取り出しロボットを設置すれば全自動でじゃんじゃん成形されるのでほぼ無人で生産することが可能です。デメリットとしてはゲートが切り離された場所がポチっと残るので外観に影響します。自動で切り離す機構のためサイドゲートよりもプレートや部品が増えるので金型費も上がるのが本当の所ですがコスト競争で抑えつけられるので実際はあってないようなものです。
3つ目は「サブマリンゲート」。これは見た方がわかりやすいですかね。

わかりにくいですね!斜めから先細りのゲートを入れる方法です。こちらもピンゲートと同じで型開きと同時に切り離されるので成型後の手間が少ないです。ピンゲートを横に入れるイメージですかね?デメリットはけっこう無理やり斜めにちぎるので樹脂のごみが付着しやすいです。
というわけで今日はゲートのお話でした!金型と樹脂をつなぐ大事なものです!切り離せるんだけど切っても切り離せない。上手い事言えないお話でした!