2026.06.13
お世話になっております。協和精機です。バリってハワイの近所だと思ってましたが全然違うんですね。どちらも行ったことないです。
今日からは前回の投稿でお話した金型の不具合について、1個ずつご紹介できればと思います。金型の不具合ってホントいっぱいあるんです!ただ型に樹脂を流すだけでも各金型によっていろんな現象が起きます。
最初にご紹介するのは「バリ」です。金型やみんな成形に関わる人はみんな知ってる大好き「バリ」です。

白が成形品として、右上に赤い突起が出ているのがわかりますでしょうか?こうした意図してない突起を「バリ」といいます。あんまり大きかったり分厚いと「駄肉」ともいいますが要は同じです。
じゃあなんでバリが出るの?の答えは「隙間があるから」です。非常にシンプルですね!金型上でどうなってるか見てみましょう。

緑が本体、水色がスライドです。本体とスライドの間は樹脂が流れないように隙間なく合わせる必要があります。

右の赤い箇所に隙間を作りました。ここに樹脂が流れ込む事でバリが出てしまうわけです。直し方としては隙間を埋めるのが目的なので適切な修正をしていけば直ります。今回の場合は赤い隙間の箇所を埋めたいので溶接で再生するか正しい形状で新作となります。
ただ、隙間が全くないのも金型としては良くなくてですね。これは結構やってみないとわからない部分も多いです。あと金型って鉄製なので長く使っていると腐食していきます。最初はぴったり合わさっていた面も時間をかけて隙間ができてきたり、逆に最初に小さな隙間があっても成形を重ねることで上手く馴染んだり、結果を見れば誰でも見解は出せるんですが作る段階で予想して調整するのって難しいですしその分奥が深いです。
バリは一番発生が多く単純だけど難しい、そんな現象です。でも金型って少し隙間があるほうが良いんです。じゃあどれくらいの隙間ならいいの?っていうのは決めるために色んな要素があるしそれを加味しても上手くいかない時もあったり、自動化やAI技術がすすんでもまだまだ職人さんが必要なのかなと思います。
この流れで次回は「隙間が無さすぎるとどうなのか?」というところをご紹介できればと思います!