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製品形状について

お世話になっております。協和精機です。

日中も過ごしやすい気温になってきましたね。早速ですが今回も真面目な内容にします!

前回は金型でどんな物ができるの?というお話をさせて頂きました。今回は「どんな形の物でも金型で作れるの?」ってところに触れていこうと思います。今回はプラスチックメインです!

結論、まあ、話題にするくらいなんでお分かりかと思いますが、形には制限がございます。ではどんな形ならできるのか、色々取っ払って簡単に言えば「上下に抜ける形」です。

金型の開閉は1方向となります。これが

こう開いて

こう突き出して製品と取り出すわけです。

この一連の動きを妨げるもしくは取り出すまでに壊れてしまう形は作る事ができない、という事になります。

上の製品であれば上下動作の邪魔になる形は無いので金型で成型する事が可能です。じゃあこれは?

下に爪が付きました。このままだと成型後に取り出せないので突出しの時に壊れてしまいます。ではこうするとどうでしょう?

爪の上に貫通するように製品に穴を追加しました。こうすれば上下で抜く事ができます。以外とこういう謎の穴が開いていたりする製品は市場に多いのでぜひ見つけてみてください。余計なデザインかと思いきや金型の都合だったりするわけです。私はこれを知った時が特に金型を身近に感じた瞬間でした。

画像付けながらだと長くなっちゃいますね。次回も製品形状についてのお話をさせて頂ければと思いますので宜しくお願いします!